やっとのことで以下の4冊を読み終えました。約1ヶ月かかっているので当初のペースに戻ったということですね。だいたい1週間に1冊ずつ読めば年間で50冊読める計算ですから、まずまずいい感じです。とりあえず、これで合計24冊を読破ですよ。今回の4冊はどれも本屋で何となく衝動買いをした本でございます。またジャンルがバラバラになってしまった・・・。その時の気分で本を選ぶからこうなるんだよね。
喜志哲雄 『シェイクスピアのたくらみ』
シェイクスピア作品について簡単なあらすじと演出技法を解説していく本です。素人には以外と難しかった。自分がよく知っている作品の解説はなるほどと理解できるのだけど、まったく知らない作品ではあらすじしか理解できない感じでした。まぁでもシェイクスピアがどんな作品を世に生みだしたのかをざっと見る分にはコンパクトでいいかも。しかし、この本の醍醐味はシェイクスピアが観客を操作するために、果たしてどんな演出を行っていたのかという「たくらみ」を明かしていく点にあるので、やはりある程度は作品を知っている方が興味深く読めそうだ。あんな昔に斬新な演出プランを考え出せるシェイクスピアはやっぱり天才だなと改めて思える本です。
ルーシー&スティーヴン・ホーキング 『宇宙への秘密の鍵』
宇宙理論で有名なホーキング博士と娘が共同執筆した子供向けの本です。この本は3部作の1作目にあたるものなので、まだ話は完結していません。最後まで読みたい人はあと2年くらい待ってから読み始めましょう。子供向けとはいえ、SFアドベンチャーとして普通に大人でも楽しめます。所々に宇宙に関する初歩的な解説があって、これまたトリビアとして興味深いものでした。ブラックホールといったお馴染みの宇宙理論も出てくるし、宇宙に関する画期的な研究を狙う者と守る者の対立や主人公の少年といじめっ子の対立など人間関係も絡んでくるし、色々な視点で話が進行していくので物語としてもよくできているなぁと思います。個人的には銀河などのカラー写真を見てテンションが上がりました。宇宙って何であんなにも神秘的なんだろう。
金城一紀 『映画篇』
2008年本屋大賞で5位に入賞していた本です。オムニバス形式でありながら、全体を通して微妙に繋がりを持たせているといった書き方でした。どの話にも共通するのは、登場人物達の人間関係に映画が何らかの影響を与えているキーポイントとして描かれていること。個人的には一番最後の話は心温まる感じで面白かったかな。割と読みやすい文章なので誰でもサクサク読めると思います。非常に当たり障りなく無難にお薦めできる1冊ですね。しかし、この本で取り上げられている映画はほとんど知らないものばかりだったなぁ。『ローマの休日』ですらまともに観たことがないから当たり前か・・・(苦笑)。映画通にとってはたまらない作品ばかりなのかな?(イマイチ判断すらつかない自分)
黒川創 『かもめの日』
何となく本屋で見かけて読んでみた本なのですが、読んでいる最中に新聞の書評でも取り上げられていたので、注目する人は注目している本のようです。ただ自分にはなぜこの本が注目されているのかは分からない・・・無知ですいません(苦笑)。あるラジオパーソナリティーをやっていた女性が死んでしまって、この女性をめぐってラジオドラマの脚本家である旦那やラジオ局の上司などとの関係を静かに語っていく作品です。他にも辛い過去のある若い女性やその女性と偶然にも出会った大学院生がよく分からないうちに巻き込まれていたり、日常の中の非日常的なドラマが展開しております。登場人物達を不思議と結びつけているのがロシアの宇宙飛行士(通称「かもめ」)であったり、何気なく流れているラジオだったりするわけです。非常に地味な作品なので年輩向けの印象がしますね。個人的には可もなく不可もなくでした。